むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2015-06-11から1日間の記事一覧

時計を感じるために、心がある

時計って、人間ひとりひとりの胸のなかに”あるもの”を、きわめて不完全ながらもまねて象ったものなのだ。 光を見るために目があり、音を聴くために耳があるのとおなじに、時間を感じるために心がある。 そして、もしその心が時間を感じとらないようなときに…

浮世絵の岸田劉生

春画が取りざたされている。 日本が誇る文化だろう。 そんなことで、岸田劉生(1891-1929)の浮世絵を見た。 「自分は生まれつき絵が好きで上手だった。これは興味と才能である」 こう岸田は記す。 浮世絵はデカダンスであろう。 眺めているだけで…