むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2019-12-10から1日間の記事一覧

かけがえのない一冊に出あえれるだろうか

宮澤賢治も、中原中也も、いきているときに出した詩集は、一冊だけだ。よくしられている詩人だからといって、何冊も残しているわけではない。 たった一冊。 宮澤賢治の「春と修羅」は、発行部数千部。売れたのは数冊だった、という。中原中也が渋谷の古書店…

個性を洗う

本をよみだしたら止まらず、「岡部伊都子集」(岩波書店)を取りだした。 「個性を洗う」という言葉を、はじめて知った。まごついている。 美しくこころよく楽しいものとして肯定的に受けとめていた個性。でも、まちがっていた。ひとにはさまざまな違いがある…