むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2020-01-09から1日間の記事一覧

新春がゆらめく蠟梅

むらを歩くと、「ろうばい」のにおいがたつ。気品たかい黄色と、芯のほうにムラサキを帯びた香りたかい花びら。花名のとうり、ろう細工のような花びらをもつ。 ひと枝もらって、床の間にかざる。部屋じゅうが匂う。花がすっかり咲ききると、お湯にうかべるの…

内山節さんとの対話

歩く。晴れ間がのぞいて気もちいい。窓を全開して、風をいれる。ことしに入り、内山節さんとの会話をふりかえっている。 ❝❞ 群馬県上野村は、けわしい山野が面積の9割以上をしめる。家にむかう山道で、猿が数匹、のり面をかけ上るのがみえた。 「猿はこの庭…