朝日新聞の第2鳥取版。毎週土曜に連載されている「野の花あったか話 徳永進」は、ユーモアがあって痛快なエッセイだ。
きょうの「カルタを作ってみた」で、五十音図で一音一字のカルタを作ったとある。
えっ!
よくあるカルタかなと思って、早速、聴いてみた。すると「アッハッハ。よく読んで。一音一字だよ」と。実物のカルタではない。納得。
そうか。
歯抜け、にもなっている。
例えばーー笑顔の笑。生きていると笑ってばかりはおれない。暗い心に笑みが戻らんことを。「尾」、イヌにはあるが人にはない。なお尾は振れない。
「子」では、子どもはいつの時代も宝物。にもかかわらず、虐待報道や世界の少年兵のニュース聞くたび、心痛み、怒り抑えられず。
「死」などなど。
読むたびに、顔がにやけてくる。
次の紙面には、ナカニシ先生がセレクトした歌が載っていた。
「わが背子と 二人見ませば 幾許か この降る雪の 嬉しからまし」