むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

限界集落で、高齢者が担う人形浄瑠璃。存続かけ葛藤

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 岡山県と境を接する鳥取県智頭町の新田集落。人口50人の限界集落。明治初期にはじまった人形浄瑠璃は、ムラの宝である。

 1951年、大坂文楽座の人間国宝である桐竹紋十郎を招いて、本格的な指導をうけた。紋十郎翁は、辺境の芸能に、「相生文楽」の呼称をさずけた。
 指導の基本は「自分で考えろ」で、その教えは今日まで連綿と受け継がれている。

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 3人で人形一体を動かすのが相生文楽。「足10年、手10年、頭(かしら)一生」といわれるほど厳しい。ムラの男で世帯主が人形遣いを担ってきた。こんにちでは、女性をふくむ20人が実演と伝承している。

 伝承のために、ムラの外のひとに人形を遣わせていいか?

 人口減でムラの維持さえ青息吐息のとき。タカラの存続をかけた葛藤がつづく。