むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

丹後くいにゃあなぁ

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 京丹後。アノ野村監督のルーツである峰山に出向いたおり、クルマを走らせていると「常吉百貨店」なるログ風の建物が目に入った。

 さっそく立ち寄ってみると、家庭雑貨ならなんでも売っている。

 「丹後くいにぁあなぁ」。郷土食のレシピ冊子だ。

 レジの一番目につくところで売っていた。「こばれんほどうまかった おばあちゃんのごっつぉの味を 伝えてみたい。 そんな思いで作りました」

 ここ数年、おばあちゃんの味を伝える郷土食が全国でひろまっている。
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 この冊子も、そのたぐいだが、方言で書かれているのがいい。

 四季おりおりの「こばれんほどうまかったごっつおう」が載っている。

 こばれん=我慢できないこと。

 ごっつぉう=もてなし料理。

 春はたけのこご飯、わらびの卵とじ、たくあんのぜいたく煮に、夏はきゅうりもみ、さともち、なすのあほう煮。
 秋は丹後のばら寿司、ろくと汁(すいとん)、酢ずいきに冬はけんちゃん、いりごきご飯、福煮ーーが紹介されている。
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 なかで有名なのが「丹後のばら寿司」である。トッピングのさばのおぼろは、以前はおばあちゃんが焼きさばから作っていたそうだ。いつからか缶詰のさば缶が使われるようになったとか。
 
https://www.city.kyotango.lg.jp/kurashi/oshirase/kenkochojuhukushi/kenko/shokuiku/bunka/recipe/barazushi.html

 きちんと紹介されている。