全国の里山で、女性がイキイキと活動する姿がみられる。とりわけ地域特産物を活用した加工品づくりや、直売所などでの販売が目立つ。
グリーン・ツーリズムの都市農村交流でも、自慢の加工料理をバイキングで振る舞うケースが多くなってきた。
ダムが出来て勢いの衰えた地域では、グループの有志5団体が特産品推進協議会を立ち上げた。工夫した品々を取り揃え、一日だけの「深山レストラン」をもうけて、交流した。
手書きのレシピは、みんなが持ち帰るほどだった。
「お互いの刺激になるのがいいね」
「輪が広がるのも楽しみ」
後片付けをしながらの、女性たちの声だった。
儲けの経済的効果よりも、仲間づくり、自己啓発、精神面の充実を求めて活動しているようだ。
「売る」ことに、考えの重きが変われば、ちがってくる。
女性のチカラは、里山の活力のミナモトになっている。