むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

ヒトの野生化

 ヒトは、ほったらかしておかれると、そのうち野生化する。いつでも野獣化するというのが、そもそも大人の常識だったはずである。子どもの場合でも変わることがない。

 だから人類はその反省のうえにたって、ヒトの野生化という事態を回避するため、二足歩行をはじめたころからいろんな対抗策を考えてきた。

 ほっておけばいつでも野生化するヒトを、飼いならすために欠かさない文化的装置を開発してきた。スポーツであり、宗教であった。また、もっとも普遍的なのが、学校という装置だった。

 思春期になる前から子どもを家庭という温床から切り離した。寺子屋、塾などは、疑似宗教施設として発展してきた。

 現代教育は、このヒトの野生化にどのように対応しようとしているのか?