むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

高齢期の不倫について特集

読売新聞を読んでいて、オヤッと思う特集記事があった。

 日本性科学会の熟年シングル(40~70歳代)の調査でも、「交際相手に配偶者はいるか?」という質問に対し、「いる」と答えた人が女性では53%、男性では21%いました。反響特集でも書いたラブホテルでも、高齢男性と随分年下の女性のカップルが目立つようです。高齢期で珍しくなくなっている不倫関係。あなたはどう考えますか?

 高齢期の性のあり方が、堂々と論じられる時代なんだ。

 具体例が載っている。
 
30年来の不倫になります。週2、3回愛し合い、今も週1回は必ず愛し合います。彼は奥さんとどうかはわかりませんが、旅行などはよく行っているようで、相変わらず優しい夫だと思います。私は性交痛はなく、反対に快感が増えてきました。年齢は関係ないと思います。最後には茶飲み、酒友達で一緒にいられるだけでも幸福かなと・・・。(妻がいる69歳の男性と交際する61歳の離婚シングル女性)

 私はセックスは想定外でしたが、彼はそれでは満足できなかったようです。性とは男女が身体に触れ合うことによって、互いに相手を慈しみ、また自分も癒やされる行為ではないかと思うのです。夫亡き後、今までセックスなんて考えもしなかった私ですが、体験によってやはり、高齢者にとってのセックスについて考えてみたいと思いました。(妻のいる男性と交際する69歳の女性)

 男性は「セックスは女性を喜ばせることが大切」と参考書を買い込んで研究し、自身でも「二人のラブラブの記録」を執筆中。二人とも、「家庭を壊さなければ、この年齢になって、生きる喜びにつながる欲求を我慢することはないのではないか」と口をそろえます。

 不倫関係の反響を読むと、男性側は専業主婦の妻がいて、女性側はシングルという方ばかりでした。妻の心のうちはわかりませんが、感づいていたとしても、生活費の確保などのために、我慢したり、割り切ったりしている人も多そうです。