むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

ユージン・スミスの後継 亀山亮 「戦場」

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 久しぶりの本だ。

 2001年の「PALESTINE」からずっと関心をよせている写真家だ。

 この時期に『戦場』を出版した。

 アフリカの紛争地を撮った写真集で土門拳賞を受賞した。カメラを向けるのは、相手と関係が築けてからという。

 僻地医療に従事する医師を撮影したユージン・スミスにならってのことだ。

「気づかせることが唯一の強さだ」ーーユージン・スミスの言葉を大切にする。

 16歳で、三里塚闘争を撮る。24歳で利き目の左目を失明した。「片目は失ったが、運よく生き残ることができたことをとても幸せに思う」そう言う。

 イスラエルの占領に抵抗するパレスチナで、撮影中にゴム弾に当たった。