むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

聴くことへのこだわり

 あたり前に行っているインタビューに、ワークショップがあることに驚いた。

 「〝きく・はなす〟技術と感覚をめぐる五泊六日」とある。

 趣旨を書いてみる。
 

「きく」ことをめぐる、センスと技術を再検討してゆきます。
誰でも日々普通にやっている「きく」ことについて、あらためてわざわざ取り扱う価値はなんでしょう。
ひとの話を「きく」ことは、自分の声をきくことに返り、ひいては「はなす」ことに繫がってゆきます。その循環を体験する時間と空間として、五泊の日程はちょうどいい。

 なるほどね。

 聴くことは、話すことよりも体力がいる。

詩人の長田弘さんは、こうも書いている。
「読むことは、本に残された
沈黙を聴くことである」