むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

銀の花穂。愛撫したくなる触感

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 風の強い午後だった。

 久しぶりに、湖の湖畔を歩く。

 ネコヤナギの一群があった。銀の花穂。

 風に逆らうかのように、なびく。しなだれた裸木の枝が、どこかぼーっと煙るようななまめきをもつ。

 枝もしなるが、はねかえす。

 やわらかな花は、ついつい、愛撫したくなる触感をもつ。

 ほこほこと陽をあびている。

 早春が銀色にひかる。