むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

ネット時代にエシカル消費って、ムリっぽい

エシカル消費」。

 エシカルは日本語で、倫理的と訳される。

 環境保護や社会貢献を考えて買う品を選ぶ行動だ。寄付金付き商品や地産地消、広い意味では、ふるさと納税もその範疇だろう。

 価格、鮮度や産地、メーカーなど、重視する点は人さまざまだ。

 ふるさと納税の本来の趣旨は、ふるさとを応援したいという純粋な気持ちのはずだった。が、ブームの過熱とともに見返りの特産品目当ての動機が増えているといい、やや逸脱気味に映る。

 エシカル消費は見方を変えると立派な政治活動になるらしい。

 メーカーや店が政党、商品が候補、産地が出身だと思えば何を重視するか、練習の機会は限りなくある。賢い消費者になることは賢い有権者になる道でもある。

 でも、ネットでの買い物が多くなると、きれいごとはいっておれなくなる。

 「賢い」という言葉さえ、死語のような感じがする。