むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

今を生きる

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 相手のことがわからないから、わかり合おうともがく。

 わからないから聴く。

 わからないから一生懸命話す。

 わからないからこそ、わかりたくなる。

 わかるのが楽しい。

 わからない、という枠を広げていくことが、敬意であり、枠がどんなに広がろうとも、そこで正しいと思うことを語っていいんですよという事実である。

 ひとたび気づいてしまえば、その枠は広がり続けてゆくのだということを、今も日々体感している。

 でも、人は時間通りに滅多に生きられるものではない。

 としを経ると、未来のことよりも、目先のことしか眼に入らぬようになる。

 今を生きるしかない。