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むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

平成の酷暑

 東京都板橋区の住宅で90、80代の三姉妹が亡くなった。

 熱中症が疑われている。

 冷房が苦手だったそうだ。

 高齢者は暑さやノドの渇きを感じにくく、命の危険が迫っているのに気がつきにくい。

 嫌われようともしつこく声を掛けるしかあるまい。

 長姉は東京大空襲の中、妹たちの手を引いて逃げた方だと報道されている。

 焼夷弾(しょういだん)の「熱さ」に負けなかった生命が平成の世に「暑さ」で奪われる。