むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

師・むのたけじ

 雪の里山に出向くと、師・むのたけじをおもいだす。吹雪のなかにたたずむ、むのを木村伊兵衛が活写。『たいまつ16年』のグラビアに載っている。

 むのたけじについて語ることは、いまのジャーナリズムのあり方を根源的に問い直す作業とかさなる。それは知識としての現代ジャーナリズム批判という次元をこえて、わたしたちが生きている現実の日常をわたしの立場から変革していく実践的な課題を負うている。

 『解放への十字路』では、変革の基盤を地方文化におき、こう書く。