むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

秋色に映えるつわぶきの黄

f:id:munosan:20161011185752j:plain
 黄のつわぶきの花が映える。折からふりそそぐ細い雨。つやのあるつわぶきの葉を、冷たく光らせる。

 花の黄には、無口なひとの思いのように、煮つめたかなしみが倚りそう。

 コスモスにも似る。

 秋色に映えるが、はなやかな風情ではない。

 年中つやつや茂る葉。フキによく似ている。