むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

ふしぎなみせすいたことばにうながされて

 ひとりでくよくよするのは、避けたい。
 
 人と話すのなら、ほめてくれる人と会うようにする。批評は鋭いが、よいところを見る目のない人は敬遠する。

 見えすいたお世辞のようなことばをきいてどうする。

 真実に直面せよ。

 そういう勇ましいことを言う人もいるが、それは勇者である。平凡な人間は、見えすいたことばでもほめられれば、力づけられる。

 お世辞だとわかっていても、いい気持ちになる。それが人情である。