むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

平凡がいい

 よくあるコーチングなどの「もっと積極的にひとを褒めましょう」的なテクニックでは、この「褒める」という動作がともなう自己価値の否定のリスクを考慮していないのが盲点だと思う。

 なかなか相手を褒められないのは、褒める言葉やその効果を知らないからではなく、褒めることによる自己価値の相対的低下こそが本質的な問題なのである。