むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

木村伊兵衛さんの眼

 ムダの効用がありそうだ。

 わが国の近代写真史の最重要人物・木村伊兵衛さんは、ムダとわかっても出かけた。

 冬の秋田。

 手元も見えないほどの激しい吹雪にもかかわらず、撮影に出向く。

 仕事ができないことではムダだが、たとえ撮れなくても、「自分を厳しいところに置いて体験したことが、今後の写真のプラスになる」と語ったという。


あせらず、あわてず、仕事を楽しむ。

 真ん中をみつめて生きる。