2019-10-29 減らす養生訓 聞き書きで通うむらがある。鳥取県と岡山県の境にある新田という集落である。古老がここ数年、口をそろえて言う。 「最期は、ここで満天のゴールをむかえたい」。そのための処方として集落ごとの福祉に一生けんめいだ。みんなは、なんなで支えるのだ。ぼくの住む集落は、自分の家族さえ安泰ならいい主義である。月とすっぽんの暮らしである。 体つきも、スリム。食べるものは、減らしている、という。タバコを吸うひとは見たことがない。「減らす養生訓」とは初耳だった。若いカラダとは明らかに違うのだから、ガッテンがいく。