むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

あべこべのくに

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 長田弘さんの詩が好きで、ことあるごとに詩集ひらいてみる。「あべこべのくに」のことがでてくる。


 いまはむかし あるところに
 あべこべの くにがあったんだ
 はれたひは どしゃぶりで
 あめのひは からりとはれていた

 つよいには もろい
 もろいのが つよい
 ただしいは まちがっていて
 まちがいが ただしかった


 おもしろい。いまあるもので充分、ということをさとさせてもらっているようだ。

 口と耳と眼の使いすぎはよくないですね。