むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

「ベースボール」と「野球」の違いってなーに?を考えてみた。

 日本の「野球」と、アメリカの「ベースボール」の違いは、あまたある。そのうちのひとつ。「試合」そのものものより、「練習」の仕方と、その評価である。

 「試合」での出来こそが、能力を売り物にする「ベースボールプレーヤー」にとってすべてなのだから、そのために、いかにコンディションを整えるかは本人の責任と自由に任される。

 ところが、「野球プレーヤー」の場合、練習からチームの一員としての参画と共同行動が要求される。その延長線上には、試合で実力を発揮できなくても、熱心に練習し、チームの結束に貢献したという「こころがけ」への評価がなされる。

  「ベースボールプレーヤー」は、独りひとりは、いわば従業員一人(本人)の「社長」であるのに対し、「野球プレーヤー」はいくらスターであっても「社員」である。「チームの一員」なのである。

 おもてむきは変わらないようにみえる。「社長」がそれぞれの技術と能力を売り物にしてあつまり、ひとつの連合体として「チーム」を構成する。それに対し、「社員」はあくまでも「フォア・ザ・チーム」である。

 「ベースボール」は「自家営業」であるのに対し「野球」は「企業の一員」である。そろそろ、「自家営業」に近づくときだろう。