むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

共に、共に、共に

 足繁く本屋さんにかよった一年だったが、買った本は1冊。「農から明日を読む」(星寛治、集英社新書)だけだった。<小さな共生社会>が心に残っている。

 共に支え働く、互いを認めて評価しあう、共にいきるーー「共」の一字がきわだったように感じる。皮膚としても感じる。

 お金だけにとらわれないモノサシを、大切にする暮らしが心地いい。「あおり」に、のらないこと。知識人の口車は、スルーする。

 共にをかんがえるとき、念頭におくのは内山節さんの「共同体の基礎理論」である。