むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

なぜ、民間図書館が出来ないのか

 いつも、思う。民間の図書館が、なぜ出来ないのか。

 いまの公共図書館は、競争がない。向上しない。あらゆる権力は、腐敗することとおなじだ。

 わがくにではお金のある企業、個人はまず、美術館をつくる。絵はあとで売れる。税金のがれにもなる。美術館をつくって一年に何日か開館すると、税法上の特典もでてくる。

 図書館は、つくったあとも本をあつめ運営、維持など経費、手間が膨大にかかる。

 日本で金持ちがしっかり図書館をつくったのは、根津嘉一郎山形県立図書館)、久原房之助五島慶太(大東急記念文庫)、岩崎弥之助・小弥太(静嘉堂文庫)くらいである。