むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

感情の独り歩きが、怖い

 「物事を判断するとき、私たちは感情でするときと、知性で判断するときとがある」と、内山節先生は書く。

 「たとえば新型肺炎ウィルスのニュースをみて、とりあえず怖いと感じるのは感情による判断だし、様々な情報を集めてみると、それほどあわてる必要はないかもしれないと思いはじめるのは、知性による判断だ。」とつづける。

 感情と知性。両輪がバランスをとれば穏やかにくらせるが、そうはいかない。感情が独り歩きするのが、このところの動向だ。