市町村の盛衰のバロメーターの一つに、人口の増減がある。
人口が減っているまちは、廃れている。人口が増えるまちは、発展している、と考えがちである。過疎のまちでは、さまざまな優遇策で人口を増やそうとする。だが、大きな落とし穴がある。
下手な人口の増やし方をしたら、かえってマイナスとなる。
集合住宅である。
住宅をつくっても、そこをねぐらにするだけかもしれない。買い物といえど、クルマ社会ですから、よそへ行って買うかもしれない。となると、経済効果はない。
厳然たる事実として人口増加が、その地域を豊かにするとは限らないのだ。
集合住宅は、あえてつくらないことだ。