むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

うなだれるみょうがの花

今季はみょうがが出るのが遅い。 裏庭で栽培しているみょうがの葉むれをかきわけ、下をのぞくと土からむっくり小さな子がのびていた。 その頭の先にうす黄色の花が咲いていた。 ちょっとランに似てうなだれがちの花の風情だ。 地下茎がのびて、その節から芽…

先手必勝

心を強くするのは、何といっても、自信である。ではどうやって自信をつかむか。 史記に「先発制人(先んずれば人を制し)、后発制干人(遅れれば制せられる)」という言葉がある。 日本にも「先手必勝。先んずれば人を制す」という言葉がある。 この言葉には…

子どもの自律性

「なぜ」、「どうして」・・・というあれこれの好奇心―「問題」というものは、そんな好奇心を母胎にして、心の中から湧いてくるものなのだ。 外から一方的に与えられるものだけが「問題」なのではない。「問題」というものは、それぞれの人間が”つくる”べき…

むのたけじさんが、今度は平和を語る

100歳の現役ジャーナリストであるむのたけじさんが、今度は「平和」について語る。 5月に「学ぶ」を出してから第2弾目だ。 「どうしたら、戦争を必要としない世の中をつくれるか、戦争をやりたいものがあらわれても戦争のやれない世の中をつくれるか。…

100年の涙

25年間、高校野球の地方大会を記録した。 全国大会は今年で100年になる。100年分の勝利があれば、100年分の敗北がある。地方大会の一回戦で敗れた選手。甲子園には出場したが、栄冠には手が届かなかった選手。 100年で若者たちが流した涙の総…

アガパンサスが咲き誇る

アガパンサスが、今、咲き誇っている。 地際から光沢のある細長い葉を何枚も出す。 その間から花茎を長く伸ばし、先端に数十輪の花を放射状に咲かせる。 ゴーヤのグリーシャワーも、これからが最盛期だ。

仕方のないことってある

理不尽な人と触れ合うことは、自然と触れ合うようなものです。大自然と触れ合えば、「しょうがない」という心持ちや「仕方がないこと」という心持ちが生まれてきます。 この人ありきで物事を進めるためにはどうすればいいのか」といろいろなことを考え、工夫…

小さな目標の大切

できない理由を探すから、不可能に思える。できる理由を探していけば、不可能を可能にする方法が必ず見えてくる。 一生かけても達成できないと思えてしまうのは、一つ一つの小さな目標を達成する速度が常識的だからだ。目標を達成するのにかける時間は、常識…

巨人・鶴見俊輔さん逝く 近代日本が失った「聞く文化」

最晩年まで「行動する哲学者」としての人生を貫いた鶴見俊輔さんが、逝った。 鶴見さんで思いうかぶのは、1989年10月6日通巻1609号「朝日ジャーナル」での久野収さんとの対談ー戦後思想を歩くーである。 こう発言していた。 「自分が自分と対話す…

NPOでムラづくりは、不向き

2001年に集落全戸が参加して丸ごとNPO法人化をした鳥取県智頭町の新田集落。 NPO法人新田むらづくり運営委員会。 全国でもっとも早い地域づくりNPO法人だろう。 人口50人を切り、最高齢は99歳が2人もいるような高齢化集落。智頭町中心部からも…

路傍のイエローグラジオラス

買い物帰り、いつものコースに、目立つ黄色の花を咲かせていた。 クルマを止めてみると、イエローグラジオラスだ。 赤色系は多いが、黄色をみるのは初めてだった。 路傍に、そっと咲く。

東芝といえば、土光さんでしたね

名門企業の東芝が地に落ちた。 トップ同士に確執が、一端だったらしい。 東芝といえば、土光さんを思いだす。 こんな格言を遺している。 「私どもの東芝では、上位者ほど早く出勤するという習慣がすでに定着している。私に言わせれば、当然のことといえる。…

地方を考える政治家がいなくなった

人口が減った地域の議席が減れば、大都市の議員が増え、地方を思う政治家は少なくなり、人口の偏在はさらに進む。 人口以外の物差しで良識の府にふさわしい議員を選ぶ方法もあるはずだが、もはや政治家が都市に偏りすぎたのか。 人口が減り、財政的に行き詰…

星の導き

暗夜にまたたく一点の星は、一点ゆえにかえって大きく光って見え、通行く旅人たちを元気づける。

好きとかなしみ

好きなものをたくさん持っている人ほど、悲しみもふえる 。

理想的なコミュニケーションは聞けばよい

話さなくてもいい。 聞けばよい。 聞きたいと言われた時に話せばいい。 今の時代に必要なコミュニケーションの形。

空っぽにしてみよう

見かけにだまされないように。現実は常にひとつきりである。 だましているのは、おのれのこころである。 なぜなら、自分が可愛いからから、嘘をついて正当化しようとするからである。 空っぽにすれば、分かることなのに・・・。

きちんと言葉に出して言おう

あるのが当たり前と思っていたらその価値を見失う。 きちんと言葉に出して言わないと誤解を招くからである。 心の引き出しにしまっておく大切なものは、ひとつだけでいい。

焦ることはない

夢を描き、本気で実現しようと行動に移したときに、まわりには自然と人が集まり始める。応援したいという人が集まるのである。 根気が必要。 焦ることはない。

アベさんの独り舞台が止まらない ラグビーW杯は無理

アベさんの独裁政治が、また、ひとつ増えた。 東京五輪の新たなステージを、白紙にもどしてゼロベースで進めるらしい。 奥の手か。 1か月前から準備していた、そうだ。密室での政治的配慮だ。よくあることだ。 でも、ラグビーW杯には間に合わない。 サッカ…

又吉「せめて100冊読んで、本を好きになって」

芥川賞と直木賞の記者会見をネットで聞いたが、ナントともいまどきの記者は動詞のない質問をするんだと驚嘆した。 受賞者の作品も読み込んでいないことも、よくわかった。 芥川賞になった又吉がいいことを言った。 「若い人は、せめて100冊読んだら本が好…

芥川賞に又吉が選ばれる

芥川賞に又吉が選ばれた。 すごい。

チャンスの制限

行動は変えられるが、そのチャンスには期限がある。あまりにも長く弱化と消去を続けられた人や組織には、もう再生力すらなくなってしまう。 伝える必要のある情報かどうかを考えれば、ほとんどの情報は不要であろう。

現実を受け入れてイメージを膨らませない

取るに足らないことも含めて、一日のなかでどれくらい自分を批判しているのか。 例えば、「もっとやせなきゃ」とか、自分の見てくれや容姿についてあれこれ言っていませんか。 そのほか、自分の財力、才能、個性、生活態度、しゃべり方など、あれやこれや無…

一心

何をしていても、最初は一心不乱に前へ進もうとする。しかし、やがてその行為に慣れてくると、周囲の状況が眼に入ってくる。 それと共に前へ進むスピードが鈍るようになる。 大事なことは、風景が眼に入らないことではなく、入るようになったあとで、もう一…

戯れ

ニセモノで空虚な自分と、その環境を作ること、嘘によって世界、自己をかためるという二種類の「真実」とつかいうことで、物書きが生まれる。 エクリチュール、ものを書くことのスタイルは単なる様式でも文体でもなく、「二度目の誕生」というこの戯れを何度…

持たない暮らし

服は着られればいい。 風呂敷は物を包めればいい。 人々の生活がせちがらくなると、安ければいいという風潮が、一種の生活哲学となっていく。 それはやがて人間や社会からも大事な思想を奪っていく。 でも、持たない暮らしが身軽で楽しい。

どうなんだろう自律訓練法

自律訓練法は、自己暗示によって「ああしよう」「こうしよう」と、みずからの心に言いきかす意志鍛錬法とは、まったく逆の性格をもっている。 一言でいえば、比較的暗示にかかりやすい「体の一部」に催眠をかけることにより、体全体と心を、自分で調節する技…

むのたけじさんの視点

大きくみえる問題に直面したら、小さいもの、弱いもの、薄いもの、軽いものに注目せよーーと指摘する。 問題解決のカギはそこにある。

ナンテ陳腐な帯。むのたけじさんが、100年生きてきた本を出す

「連載を本にしないんですか? 是非、お願いします」 お願いしていたむのたけじさんの新聞連載が、新書となった。 朝日新聞秋田、岩手版に「再思三考」のテーマで思いを連載している。 そのどれも読んだことがある。 1章 どうしてこんな国になった 2章 戦…