むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

共同体をほうふつとさせる「みつまた」

みつまたの花は、寄り添って暮らす家族のようだ。ちいさな力が合わさって、結束する。 山の奥で、誰人に見られるためでもなく咲く。 ひとのために咲くではない花。華自身のいのちの在りように照らされて、力づけられる。 黙々と咲き、黙々と散る姿に元気づけ…

舞いました

うっすらと、舞いました。 背筋がのびます。

木山捷平さんの反骨

木山捷平さんが「中央」から注目されるのは、50歳をすぎてからだ。本領発揮していた64歳のとしに、がんでなくなる。反骨をひめながら、飄々たるユーモアのある文章は心をうつ。 飄々淡々としているようにみえて、腰のすわった処世はできるものでない。安…

連れ合いは「楽」が倖せである

連れ合いは、平均化するものではない。百人百様である 蒼井優さんが、山里亮太さんが料理をつくらないことに、おもしろい受け答えをしていた。 「作りたいのであれば作っていただいてもうれしいですけど、基本的に家事を100:0と捉えてたほうが楽なので」と、…

感性は売っていない

いかなるジャンルであろうと、「テッペン」をとったひとの言葉は、説得力があるから不思議だ。 「小説の神様」はしっていたが、「ダリアの神様」の存在は、はじめて知った。 「感性は売っていない」のひとこと。独学にまさるものなし、だ。

なにもつぶやかなくてもいいのでは?

昨夜のNHKツイッター社って、テレビで見るまえは「進んでる」イメージがあった。が、み終ったら「古ーい」イメージにかわった。 時折、ITの若いひとにでくわす。そんなひとと同じだなと、思った。話すことばは、今流のことだが、突っ込んではなすと、薄…

飲み二ケーションが大切なんだね

NHKの<【ストーリーズ】のぞき見ドキュメント 100カメ「ツイッター社」>を見たが、意外や意外だった。社員の勤務年数が短い。それと、コミュニケションのとりかたに腐心しているようだ。まさか「飲み二ケーション」とは。ふーん、そうなのかと見入った。…

中国の記者はどこにいるのだろう

大学2年のときに中国文学を専攻してから、中国史をまなんでいる。でも、最近の動向はわかりずらい。と思って、newsweakのweb版をよんでいたら、こんな記事にでくわした。 「中国の調査報道記者はどこへ行ったのか。2017年のデータでは、13億人(当時)の中…

とってみないと分からない

今場所の大相撲は、おどろいた。幕尻が、大関をまかすんです。ありえない、と思った。ということは、さほど実力に差がない、ということになるのかな。 このところの大関は、昇進しても、すぐこける。来場所、豪栄道は関脇となる。 実力の世界。相撲はとって…

覚悟と責任がいる

大正期の文学者は、覚悟と責任をもって恋をした。 自分の内側に生じたたくさんの人格を比べて、いったいどれが本当の自分だろう、と自分探しをするなんて、馬鹿げているし、ちっとも意味がない。だって、どれもホンモノの自分なのだから。 誰しも、幸せにな…

一流アスリートの着地点は?

一流アスリートは、どこに一流の着地点をみいだすのだろう。野球選手のイチローさんは、日本、アメリカで縦横の活躍をしても、まだ着地していない、と思う。 「苦悩する水泳の荻野さん」とマスコミが形容する荻野さんの去就だが、はた目からすると、ピークは…

風は雪をもとかす

歩く。風は雪をも溶かす、といわれているように、風の威力はすごい。 ひさしぶりに薄日がさす。陽光までも、いかないまでも、気持ちがなごむ。洗たくにはげむ。気持ちが落ち着く。部屋干しは気もち悪い。 この時季は食べることよりも、着るものを中心に暮ら…

高校野球、センバツで北海道1枠

高校野球のセンバツ出場高校がきまった。いつのときもそうだが、選考のわくがどうしてもガッテンがいかない。 北海道が1枠、東京が1枠だ。大阪が、なぜ1枠にならないか、いつも、いぶかる。沖縄からの出場校がないのも寂しい。

春が来て、大丈夫なのだろうか

歩きながら、ぼんやりとおもう。冬をくぐり抜けないのに、春がくるのだろうか。川の流れがよどむ。水がすらすら流れない。 枯れていなければいけない樹々が、緑のまま。 野菜の生育がおかしい。このまま、春が来ていいのだろうか。ぼーとしていいのだろうか…

パソコンを使うと文章が下手になる

文章の職人である哲学者の内山節先生が、こんなことを書いている。 パソコンなど「ワープロ機能を使って文章をつくるものだから文章が下手になっていく」(「まちづくりは面白い」ふきのとう書房) 言いえている。

ひとさまの世話をする

ひとさまのお世話をするということを、自分が「持ち出し」でやっていて、その分「損をしている」というふうに考えるところに最初のボタンの掛け違いがある。 贈与から始まるんじゃないんだから。ひとさまのお世話をするというのは、かつて自分が贈与された贈…

老々介護で倖せな暮らし

「寒いだろう。あったかいカンコーヒーを飲まないか?」 ぼくの集落には、毎週水曜日の午後、移動販売車がくる。いつも一番のりは、こう声をかけてくれる82歳のおばあちゃんだ。小学校を終えると、「丁稚」にはいる。自分のいたみを体得しているひとは、支…

いまも末法である

NHKの大河をみながら思う。歴史をやるひとが、家康がえらかった、秀吉がえらかった、信長がえらかったというだけいって、自分の時代にもどってこないのは、歴史の記述としてとても残念だね。弱い。いまを歴史としてみる。そういうふうに考えてほしい。 い…

夏、水飢きんにならなければいいが

朝寝坊をした。歩く。「きょうも降らないなあ」。あいさつの定番になった。 かくじつに夏は水不足になる。いまから、備えるしたくをしたい。

玄田在史さんに聞く ㊦

玄田 自慢話は駄目ですよ。 ―― これまでだと、会社内で語る必要もなかった訳ですね。 玄田 面接は8秒で決まるといわれている。つまり、コンコンとドアを叩いて、部屋に入って、お辞儀をして席につく、これで約8秒です。 どういうことかといえば、見る人が…

池端ドラマの幕開け

NHKの大河が、好スタートのようだ。麒麟が、平和の使者となるか?「東京五輪」とかぶるときに、どれだけの視聴率をかせげるか、にかかっている。 おりしも、天下どりのレースがはじまる機運にある。戦国の世は、血を争う乱世。令和の世は、骨肉の争い。麒…

1月に雪をみない景色は生まれてはじめて

歩く。歩く。景色だけをみる。むらびとが言う。「怖いねえ、この陽気。2月にどか雪かな」。逢うひとが異口同音に言う。 生まれて初めてかもしれない。1月に雪をみない景色。

玄田有史さんに聞く ㊤

雇用情勢は改善の兆しがみられず、中高年の転職は深刻である。転職の決断にはリスクもともなう。再就職も厳しい。 リストラ離職した中高年について、「幸福な転職の条件」という興味深い論調をくりひろげる労働経済学者の玄田有史さん(東京大教授)に再就職…

宮本みち子さんに聞く (終)

-- 「こういう仕事もあるのか」と体験するのはあるかもしれないが、それだけではなくて社会全体も合わせてということですね。 宮本 仕事に就けるだけではなく、ふるさとの姿とかそういうものを実感を持って理解していくプロセスを含め、地元の中でどういう…

宮本みち子さんに聞く ③

友だち親子のマイナスは、親が子どものレベルに下りてすり寄る --親がどんな仕事しているかも知らない、「このままずっといってかわいそうにな、満足したものではないだろうな」と子どもたちは見ていて、そういう子どもは自立心が低いというわけですね。 …

宮本みち子さんに聞く ②

30代前半の男性の4割は未婚 ーー 高校を終えるころは「早く一人前になれ」と言われました。“一人前”というのはどういったことなんでしょうか。当然、時代と共に概念は変わってきているんだろうと思いますが。 宮本 いろいろ言いだすとやっかいな話ですが…

宮本みち子さんに聞く ①

就職しない、家を出ない、結婚しない――。「大人になれない若者」が減少しない。子育て、家族のあり方、教育、社会学の視点から新たな方向性を示唆する放送大学教授宮本みち子さん(社会学博士)に、打開策を伺った。 ーー 宮本先生は今、「若者たちは崖っぷ…

ジネンのつながりに生きる

知らなかった。「自然」は明治以前の日本では「ジネン」と発音し、「おのずから」という副詞、形容詞的な意味で使うのが普通だった、とは。内山節さんの本でまなんだ。 人々は「おのずから」なるつながりのなかに自然の本質をみた、と内山さんはとく。 「お…

まだ小正月

温暖なところではとっくに咲いている梅の花。寒冷地の当地で、チラホラ咲いた。今季は、まだ積雪をみない。とはいえ、底冷えがする。小正月だもね。

高校バレーと、高校サッカーの扱いの差ってなに?

日本のスポーツは、トップが「こけると」大学、ひいては高校スポーツにまで影響をうける。端的だったのが、バレーボールとサッカーだ。フジテレビの「春高バレー」VS日本テレビの「高校サッカー選手権」の差である。 「春高バレー」は昨日、男女決勝があっ…