むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

黄昏る国日本

文化人類学の辻信一さんのことばが忘れられない。「弱さの強さー成熟社会を生きる」で、こんなことを話しておられた。 「赤ん坊で生まれ、老いて死ぬ。人生の長期間にわたって不思議なほど弱い。弱さが土台だから、共に生き、思いやり、助け合う」。そうなん…

センバツ21世紀枠はどこになるのだろう

もうすぐすると、高校野球の選抜大会の21世紀枠、3校が選ばれる。 候補は、つぎの9校である。【北海道】帯広農【東北】磐城(福島)【関東・東京】宇都宮(栃木)【北信越】敦賀(福井)【東海】近大高専(三重)【近畿】伊香(滋賀)【中国】平田(島根…

今季は、紅色が鮮やかなナンテン

朝晩の氷雨に、ナンテンの実が紅に染まってきた。今季は、ひときわ紅色があざやかだ。 「地に敷けるさ山の枯草」の色のほうを「美しと見る」(河上肇)。 葉は赤飯にのせる「吉祥」へのねがい。

陽光のもとで、ブラブラ

久しぶりの陽光。歩く。野菜づくりの師匠さんに逢う。「どうしていたの?元気だったか」と。「ダイコンは間に合っているか?」 むらで一番の野菜をつくる。光の動き、風の動き、水の動きをみながら野菜をつくるという。 ことし90歳になる。

上野村の内山節さんの家

内山節さんの名刺には肩書がない。名前が真ん中にデンとあり、左下脇に仕事場と上野村の住所がつらねてあるだけ。それと紙が今流行りのペラペラでなく、旧来の厚紙である。 存在論、労働論、自然哲学、時間論から、今では森林のエッセイ、山里の暮らしを紡い…

澄んだ香りの水仙が咲く

白い花冠、黄の副冠。廃屋となった玄関に、ひっそりと咲く。あるじがいなくても、花は咲きつづけてくれる。 霜をあび、雪にまみれ、雨風にさらされ、すがすがと香りをはなつ水仙の・・・仙たる気。 ラッパ水仙や口紅水仙など、はなやかな変型水仙がたくさん…

新春がゆらめく蠟梅

むらを歩くと、「ろうばい」のにおいがたつ。気品たかい黄色と、芯のほうにムラサキを帯びた香りたかい花びら。花名のとうり、ろう細工のような花びらをもつ。 ひと枝もらって、床の間にかざる。部屋じゅうが匂う。花がすっかり咲ききると、お湯にうかべるの…

内山節さんとの対話

歩く。晴れ間がのぞいて気もちいい。窓を全開して、風をいれる。ことしに入り、内山節さんとの会話をふりかえっている。 ❝❞ 群馬県上野村は、けわしい山野が面積の9割以上をしめる。家にむかう山道で、猿が数匹、のり面をかけ上るのがみえた。 「猿はこの庭…

江戸期の不倫は刑罰。加害者は死罪でさらしくびとして処断

江戸時代の文書をよんでいたら、「不倫」にかんするものがでてきた。夫のある女を無法に恋慕い、密通することをかたく禁じた「法令」で、こんこんとさとす文面である。 江戸時代では、道徳が法を支配して、社会秩序がまもられていた。不倫は刑罰として加害者…

朝ごはんは、おかゆ

としあけの2日から、朝におかゆを食べる生活をつづけている。一週間もった。どこが良いというわけではないが、何がしら良い。 みそ汁にいろんな具材を入れるのと同じで、野菜をぶちこむ。今朝は、かぶらの葉、だいこん、にんじん、ねぎを入れたおかゆ。たま…

おかしいと思ったことこそ言う

40数年前、師・むのたけじから言われた。「人づきあいで大切なことは、これはおかしいと思ったらハッキリ言うことだ」と。友だち、恋人、仕事であっても、言いにくいことであっても口に出す。非難や否定ではなく、相手を生かすことである。一生つきあって…

石油ストーブのあったかさのほうがいい

ことしになり、本格的な雨降りとなった。エアコンのぬくもりより、石油ストーブのあったかさのほうが、身体にはいい。芯まであったかさが伝わる。 肌のごわごわ感もない。

活字の手ごたえができた時代

むのたけじの背中を見て、新聞記者になった。およそ20年、企業内でお金をもらってはたらいた。他流試合がしたくなり、独立。スモールプレスをつくって、書き、編んできた。ネットの洪水に遭うまえに、たたんだ。 いまになって思う。いい時代を生きた。それ…

大切にされる

大切にされるひとは、どこが違うか。自分を大切にしている。「攻撃する人は、困っているひと」ととらえて、自分を被害者だと思わない。 決めつけない。今のありのままの自分と相手を受け入れる。他人に大切にされなくても、気にしない。誰かにやさしくするの…

今日から春高バレーなのに、話題にすらならない

高校生の団体球技で、低迷してしまったのがバレーボールである。野球、サッカー、ラグビーなどは地上波で話題もちきりなのに、あの「春高バレー」はサッパリ聞かなくなった。 今日からはじまったのに、ネットの話題にもならない。スポンサーもつきずらいよう…

今日も降らない

歩く。ぼーと、歩く。むらの幹線道路に、違法駐車してあったクルマもなくなって、いつもの静けさ。三がん日は、どこにクルマをとめようが、むらびとも警察もなんにも言わない。いいところです。 日中、顔をあわせるひとはいない。 風は冷たいが、降らない。…

快晴の日は洗たく

天気予報は雨だった。おきてみると快晴。朝ごはんをそそくさと済ませ、シーツやら敷きパットをごっそりと洗たくをする。この時季は、かさばったものを着るので、まめに洗たくしないとすぐにたまる。 ふとんも半日、干した。まあ、こんなものだろう。 食べる…

諭吉より、モチを選ぶとは

長男家族が年始のあいさつに、ひょっこりきた。四歳になる男の子が、玄関の戸をあけてスタスタとあがってきた。しばし話したあと、おとしだまをあげようと、諭吉さんをだした。見向きもしない。 ゴザのうえにならべてあった「栃モチ」に興味をもち、ふくろに…

洗たくものがふっくら乾いた

元旦、2日とたて続けに「栃モチ」が美味しくてたべていたら、肥った。それも、2キロも。ヤバイと思って、朝はおかゆ、昼はざるそば。歩きは平均8キロ。60キロがベスト体重なので、ぜい肉をつけないように。 テレビで「筋肉体操」をみた。はじめ1分はつ…

箱根駅伝の超高速は、ナイキシューズのおかげ?

すごかった。今回の箱根駅伝で、なにがすごいって、選手が履いている靴。あのピンク。ナイキさんの厚底。 現在、陸上界を席巻している、そうだ。「カーボンファイバープレートによる推進力を得られ、足への負担が少ないとされる」。 今大会では8割近い選手…

ポカポカ陽気。

歩く。室温11度。冬なのに、ポカポカ陽気。温暖化がここまでくると怖い。 神社に出向いて健康を祈願する。むらびとは、だれもいない。気持ちがいいので、往復8キロほど歩く。ウキウキで洗たくをすませる。 元日を過ぎれば、いつもの生活である。

「学びほどく」ことのご利益

「ネットがここまで普及して、ある程度までの知識なら5秒で正解が見つかる世界に、教育ってどうなるんだろう。ギリギリまだGoogleとかが普及する前に10代を過ごしててよかった。今の時代に知識ばっか詰め込まれたらたまったもんじゃないな。難しいところ。…

あけましておめでとうございます。

年あけは、ニューイヤー駅伝ともにあけます。箱根のたすきつなぎも面白いが、増田明美さんの解説がきけるニューイヤーがたのしい。 服部勇馬の快走で、トヨタ自動車が旭化成をおさえて優勝するであろう。