むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

美術エッセイの極意をまなぶ

粋人があゆんできた見せかけでない言葉の「実」を読む。 芥川喜好さんの『時の余白に 続』(みすず書房、2800円)には、手あかにまみれた言葉はない。 余白に眼をやるこころがあれば、真摯でいられる。

本屋のカラクリ

地方都市の目ぬき通りを歩いていて、なぜ、こんなちっぽけな本屋さんが成り立っているのか、くびをかしげたことはないですか?店員さんが3人ほど。 不思議で、不思議でしょうがなかったんです、ぼくは。カラクリがとけたんです。 そういう本屋さんは、公立…

ジブリ「熱風」

本屋さんから、スタジオジブリの雑誌「熱風」がはいったよ、というので、もらいに行く。ついでにNHKテキスト「きょうの料理ビギナーズーたまねぎさえあれば」(514円)を買う。雑誌は、いつもただ。 今月は、西郷孝彦先生。 生徒が遊びにくる校長室、…

飽きられ地方議会

鳥取県に日吉津村という、小さな村がある。 なんと、そこの村長選は、7期連続で無投票になる公算が大きい。同村長選が選挙戦となったのは、1991年が最後である。

空疎な平成30年

平成の30年は、有名になったものが勝ちの社会にしたてた。政治家、学者、作家、芸人。有名になりたがり、有名を売り込むことに汲々とした。 有名になれば芸のない芸人でも、お座敷がかかる。学識のふかくなさそうな学者でも、講演の依頼がはいる。テレビか…

スタジオジブリの気概

きちんとモノをいえるひとが、まれになってきた。テレビ、新聞、雑誌は、広告主のフィルターがかかるから言葉をにごす。 ネットは、未成熟である。 こうしたなかで、独歩で言論をまもっているのが、スタジオジブリだ。毎月、同社発行の雑誌「熱風」を書店経…

誰から話題を呼んでいるの?

上野千鶴子先生が、東京大学の入学式で話した祝辞が「話題を呼んでいる」内容を、ヤフーニュースで読んだが、とりたてて話題になるようなことでもなかった。 書いた記者の思い込みにしかすぎない。紋切りで調で、工夫がないな。 述べた骨子は、「あなたたち…

子どもがいなくなってムラが消えた

子どもがいなくなって、ムラが消えた。子どもは命綱であり、希望のひかりだ。それを邪魔者にしている。ひどく貧しくて、悲しくて何の救いようもない行為だ。 おとなは自分の生きかたをふりかえり、そこらへんを考えるべきだ。 それからしつけ。しつけとは、…

「安」が使われなくてよかった

「令和」は、韓国人の女性のなまえで、ヨンファと読むそうです。 中国2世に文献に出ている、との指摘が出ている。