むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

上野村の内山節さんの家

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  内山節さんの名刺には肩書がない。名前が真ん中にデンとあり、左下脇に仕事場と上野村の住所がつらねてあるだけ。それと紙が今流行りのペラペラでなく、旧来の厚紙である。

 存在論、労働論、自然哲学、時間論から、今では森林のエッセイ、山里の暮らしを紡いでおられる。達意の文で、職業作家や新聞記者など足もとにもおよばないほどうまい。語彙がはんぱでない。生きかた、立ち振る舞いが文章ににじみでている。

 共同体とグループの違い。共同体は、メンバーのなかで行き詰ったひとがでたら、無条件で支えあい、助け合うこと。