むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

活字の手ごたえができた時代

 むのたけじの背中を見て、新聞記者になった。およそ20年、企業内でお金をもらってはたらいた。他流試合がしたくなり、独立。スモールプレスをつくって、書き、編んできた。ネットの洪水に遭うまえに、たたんだ。

 いまになって思う。いい時代を生きた。それなりに蓄えもある。活字の手ごたえが可視化できた時代だった。もう、あの時代は来ない。

 好きなことを仕事にして、楽しんだ人生は、倖せである。