むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

覚悟と責任がいる

 大正期の文学者は、覚悟と責任をもって恋をした。

 自分の内側に生じたたくさんの人格を比べて、いったいどれが本当の自分だろう、と自分探しをするなんて、馬鹿げているし、ちっとも意味がない。だって、どれもホンモノの自分なのだから。

 誰しも、幸せになりたくて、安心したくて、愛し、愛されたくて、<誰か>に受け入れられたいと願っている。

 必死にもがきながら。