むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

時計と心

 時計は、人間ひとりひとりの胸のなかにあるものを、きわめて不完全ながらもまねて象ったものなのらしい。

 光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのとおなじに、人間には時間を感じるために心がある。

 もしその心が時間を感じとらないようなときには、その時間はないもおなじだ。