むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

歩くことのごりやく

 曲がりくねった歩みでも、迷いどおしの足取りでも、歩きつづけることに意味がある。

 希望とは目的地ではなく、歩くことそのものの中にある。

 先は長い。

 休んでも、歩くのをやめるわけにはいかない。

 希望の大きなかたまりを一つ拾って器が満杯になるなら話は早い。でも、たった一つの希望でしか満たされない世の中というのは、なんだか怖くないだろうか。