むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

もの言わぬ集落

 「九州北部豪雨で打撃をうけ、高齢化が進む福岡県朝倉市の2集落が消滅の危機にさらされている」と、毎日新聞WEB版は伝えている。
 福岡県は、豪雨による河川氾濫や土砂崩れで甚大な被害が出た朝倉市杷木松末(はきますえ)の4集落と同市黒川の2集落を被災者生活再建支援法に基づく長期避難世帯に認定している。

 住民は認定が解除されても、同市黒川の黒松・真竹(またけ)(15世帯30人)と疣目(いぼめ)(15世帯25人)の2集落には帰宅希望者がいないことが、地元自治組織の調査で分かった、という。

 高木地区コミュニティ協議会が各集落の区会長らに集落の今後など聞き取りしたところ、2集落からは「帰宅希望者なし」の回答を得たそうだ。