長いこと、名古屋で新聞記者をしていたので、なにごとにつけて、気くばりをしている。プロ野球のドラフト会議で、注目選手がドラゴンズの育成枠1位で指名された。
高校（江南）時代バレー選手だった名古屋大学の松田亘哲投手。小さな体（１７６、８３）がコンプレックスで、名古屋大学で野球を始るが、硬式のボールをまともに握るのは初めてだった、という。愛知大学３部リーグながら、プロ野球のスカウトの眼にとまる。左投、左打。
効率のいい練習などを徹底的に研究し、実践。肉体改造に成功し、120キロほどだった球速は最速148キロに成長。チームメイトが続々と一流企業の内定を得る中、プロ野球の荒波に飛び込む。高校時代のバレー部ではリベロという地味なポジションだが、周りをフォローする大切な役回り。
育成の悪条件で、もがいて二軍へ。梦はあきらめないでほしい。
