むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

菜園づくりは、自家製の土が生命

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 古民家の庭先に、トロ箱30個ほどならべて菜園をたのしんでいる。8年ほどだが、いまでは、近くのおばあちゃん、おじいちゃんから、「りっぱなものをつくるねえ」と、いわれるまでになった。義務感がないので、テキトウだ。

 たのしみは、まるで「埃」のようなタネから、みずみずしい生命がわいてくることだ。タネをまいて数日後、黒い土を持ちあげて、たくましい芽がでる。朝、昼、晩、寝る前、ことあるごとに見るが、感動する。

 ちっぽけな芽がしだいに一人前の苗になり、花がさく。小さな実をむすぶ。ときめきは年々のことながら、生きる甲斐をかんじる。自然の生命力に目をみはる。言葉はなくていい。

 食べるとき、新鮮なものは甘い。葉がやわらかい。

 ひと手間かけているのが、土づくり。役目をおえた土は、いったん、もとに戻す。1週間ほど休ませ、米ぬか、台所からでる生ごみをまぜてから、再度、種をうえる。

 今季、トマト、キュウリ、ナスは買わなくてすんだ。