むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

平凡がいい

 よくあるコーチングなどの「もっと積極的にひとを褒めましょう」的なテクニックでは、この「褒める」という動作がともなう自己価値の否定のリスクを考慮していないのが盲点だと思う。

 なかなか相手を褒められないのは、褒める言葉やその効果を知らないからではなく、褒めることによる自己価値の相対的低下こそが本質的な問題なのである。

逢えない自分に逢う

 相談をうけるひとは、相談をするひとの何倍も幅広い知識や経験を持っている場合が多い。質問をして得られることは、その相手の持つ知見のうち「質問者が思いついた範囲のことだけ」である。

 しかし「他に何かありませんか。なんでもいいです」といえば、相手は自分の経験と知識の大海の中から、「その相談者に最も有益なメッセージ」を探しだして語ってくれる。

かけがえのない一日にする

 大切にされるひとは、どこが違うか。

 自分を大切にしている。「『攻撃』する人は、困っているひと」ととらえて、自分を「被害者」だと思わない。

 決めつけない。今のありのままの自分と相手を受け入れる。

 
 他人に大切にされなくても、気にしない。誰かにやさしくするのは、ただ自分がそうしたいからだ。


 過去や未来ではなく、意識を今に向けている。沈黙に強く、自然体でいる。