老いて独り暮らしとなるひとが、増える時代となった。「共に」をめざしたひとははいま、施設で、共に、風船ゲームをする。それで「共に」運動は絶滅したかと思うと、そうともいいきれない。姿をかえていきようとする「共に」があるようだ。
そのひとつ。赤ん坊、障害者、老人、死をまじかにしたひと、みなが共に住む「地域共生ホーム」をつくる運動が富山県を中心に広がりつつある。
遠くになった「共に」を引き寄せる試金石になる。
本当に素晴らしいひとは、概して野にあって隠れ、学び、夢み、伝統をふまえ、しかも自分でないとできないこと、また自分ができるわずかなことを、本当の高く深い美しさを真剣に追及しているひとである。
なんと、野望に戯れるひとの多いことか。
無冠。