むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2015-01-01から1年間の記事一覧

霧の乙女

午後、晴れ間がすこし。近くの家の玄関先に咲いていた。 乙女という言葉は、死語になりつつある。可憐な貌だった。 英名のひとつは、メード・オブ・ザ・ミスト。 世界三大ばく布に数えられるアフリカのビクトリア滝の崖に、しぶきをあびながら咲く原種からつ…

色づくブラックベリー

強い繁殖力で、長い枝を伸ばし、枝先が地面につくとそこで発根して株が増えるのがブラックベリーだ。 トゲがあり、危ない。 小豆煮のような美味しい実をつけた。 実際、甘い実が結実するので虫や鳥が集まるらしい。

限界のみえてきた集落に咲き誇るジャンボヒマワリ

ここ数年、ジャンボヒマワリを駆使してムラづくりをする集落が出てきた。 青空のしたに、太くたくましい茎をのばす。 鮮黄色の花。 多く実をはぐくむ丸い花芯のぐるりに、光の象徴のようにそよぐ花びら。 明るさと強さ、ひたすらの向日性のチカラ、の象徴と…

なでしこ宮間が魅せたリーダーシップ。「宮間語録」が読みたい

国際大会の1試合は、国内大会の100試合ぐらいに値するだろう。 女子サッカーの「なでしこ」の宮間主将が魅せたリーダーシップ、とりわけ言動は、澤さんをもしのぐ言葉を発し続けた。 「もう一回、一番上に立ってこそ、女子サッカーがブームではなく、文…

幸福を感じる三つの行動

幸福だと感じている人の多くが、共通している行動がある、らしい。 自分の短所や欠点をしっかりと把握する。 それらを美徳ととらえる価値観を受け入れる。 短所や欠点を美徳ととらえる自分を誇りに思う。

勇気で選ぶ優先順位

優先順位の決定には、いくつか重要な原則がある。すべて分析ではなく勇気にかかわるものである。 第一に、過去ではなく未来を選ぶ。 第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる。 第三に、横並びではなく独自性をもつ。 第四に、無難で容易なものではなく、…

時計と心

時計は、人間ひとりひとりの胸のなかにあるものを、きわめて不完全ながらもまねて象ったものなのらしい。 光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのとおなじに、人間には時間を感じるために心がある。 もしその心が時間を感じとらないようなと…

無知なのか、勉強不足なのか 呆れた

「あのー、○○さんのしんしょが13日に出るようなんですが、そちらの書店には何日に入るんですか?」 「はい。しんしょって本ですか?」 「えっ、しんしょだよ」 「週刊誌ですか?」 これだけで、開いた口がふさがらなかった。 今の書店員は、しんしょ(新書…

欠点をつかいこなす

欠点は魅力のひとつになるのに、隠すことばかり考えるんだろう。 欠点はうまく使いこなせばいい。 うまくいけば、可能になるのにね。

花火と偶然

偶然の一致は、ひょっとして実はとてもありふれた現象なんじゃないだろうか。つまりそういう類のものごとは、まわりでしょっちゅう日常的に起こっている。 でもその大半は目にとまることなく、そのまま見過ごされてしまう。まるで真っ昼間に打ち上げられた花…

気づき

チャンスをつかめる人は、必ずしも人より運がいいというわけではない。 チャンスが目の前に来たときに、それに気がつき、思いっきり跳ぶことができる人である。

眼と心

眼は心につながっている。 そこにあるものをあるがままに見るのではなく、見たいと望むものを捉えてしまう。 そして、見たくないものを捉えようとはしない。

トウモロコシの画期性

茎頂の穂は、雄花の集合である。 イネ科ではめずらしく雄花と雌花が別々につく”雌雄異花”で、画期的な品種改良に貢献した。 穀物や飼料をささえる近代品種の多くは、こうしたハイブリッドである。 意外なトウモロコシである。

気品あるガクアジサイ

よくみかけるアジサイは、手毬のように、こんもりしたのが多い。 でもガクアジサイを見ると、気品さえ感じる。 花をひとかたまりと見ると、中心部にある紫色をした小さな珊瑚状のものが花(両性花)で、 その周辺部にある小花のように見えるものは装飾花(萼片)…

アガパンサスかムラサキクンシラン

ムラサキクンシラン(紫君子蘭)かと思うが、調べてみたら、アガバンサスとも出ていた。どちらか、分からない。 毎年、梅雨時季に咲く。 誰が栽培したのか、ずっと、なぞだ。 地際から光沢のある細長い葉を何枚も出す。その間から花茎を長く伸ばし、先端に数…

コミュニケーションのわな

これは何ですかーーという問いは、形としては事実を尋ねる質問だが、この場合は現実には「あなたはこれが何だと思いますか?」という相手の考えを尋ねる質問になってしまう。 聞く側と答える側に、上下関係や利害関係が存在する場合、下に位置する者はどうし…

いつ、色が変わるんだろう

パプリカが大きくなってきた。 キレイな緑だが、いつ、色が変わるんだろう。なぜ、変わるのか? 食べごろは、真っ赤だ。 不思議だ。

名将野村さんのリーダー論

組織論、リーダー論の本だ。現役時代から論客だっただけに、どこを読んでもタメになる。 小さなころから憧れのひとで、いまでも、新刊がでれば買う。 「人間3人の友をもて」で、こういう。 原理原則を教えてくれる人、師と仰ぐ人、直言してくれる人。 精神…

白いキュウリ

「まあ、食べてみろ」 友だちが、白いキュウリをくれた。さっそく、塩もみで食べた。 青臭さがやや少なく感じられた。 皮は緑のものよりも柔らかく傷付きやすい感じだが、果肉はしっかりとしている。 食感は良い。

梅雨があけないのに梅干し

起きてみると快晴で、そよ風。 梅雨があけないが、心配になっていた梅干しをした。 6日に漬けた小梅が、破れそうになるぐらいに漬かっている。いつ、干そうか考えていた。 干すのは、梅雨あけが慣わしになっている。 待っておれない。 明日は雨予報だ。 赤…

人間を冠にした本こそ、ウソっぱち

TBSドラマ「天皇の料理番」の著者、杉森久英さんの伝記小説を書く裏話を集めた本である。 「人間の鑑賞」。 大仰な題名である。 近衛文麿、東条英機、阿南惟幾、花森安治、野間宏、大宅壮一、梶山季之の”小伝”を読むと、ずいぶんと人間味がある人たちである…

七変化は節操のなさ

「アジサイの別名」は、七変化。 アジサイの花色の変化は、昔から周知の事実だったようだが、事実、定点観測してよく分かった。 花言葉は「移り気」で、アジサイの性質は「節操がない」と受け取られていた。

百姓を描いた

蔵を改造したアトリエにこもって、「生まれ、働き、眠る」という人間の暮らしをありのまま描いた。 常田健さん。 東京の画壇と距離をおき、津軽から出ることはなかった。 いつのころからか素朴な画風にひかれた。生き方にも。 こんな言葉を遺した。 「自分の…

無為な時間

こうあらねばならない、という気持ちが人を苦しめる。 人はもっと溌剌としてなきゃ。 そんなの、いったい誰が決めたの? 夢中になれるものを、何か見つけなきゃ。 べつにそんなものなくたって、ボケーッとしてる無為な時間が好きなら、それでいいじゃありま…

習慣の天使

習慣という怪物は、どのような悪事にもたちまち人を無感覚にさせてしまうが、半面それは天使の役割もする。 終始、良い行いをするように心掛ければ、初めは慣れぬ借り着も、いつかは身についた普段着同様、おいおい肌に慣れてくる。

変わるということ

変わる前も、変わった後も、続いているあいだは、楽である。本当に苦しいのは、変わる瞬間。根っこごと掘り起こすような作業をしないといけない。 かといってその根っこを捨ててしまうわけにはいかない。根無し草になってしまう。 前からの流れの中で、変わ…

些細なことを注意深く

何かをなしとげようとするときって、些細なことほど注意深く考え、行動することが大切である。

そうか料理こそ「手仕事」なんだ

うまいキャッチコピーで、つい、買った。 「初夏の手仕事」 料理に、手仕事を”起用”したのか。 ウーン、やられた。 梅漬け、らっきょう漬け、みょうが甘酢漬けは、さして参考にならなかった(失礼)が、ぬか漬けは役立った。

芥川、直木賞の候補作が選出

芥川賞の候補作に選ばれたのは、内村薫風さんの「MとΣ」、島本理生さんの「夏の裁断」、高橋弘希さんの「朝顔の日」、滝口悠生さんの「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」、羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」、又吉直樹さんの「火花」の合…

期待しないこと

期待しないこと。期待しなければ返っくることはすべてありがたいことになる。 すごく大切な対応だと思う。