むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

知った「かぶり」

「発明のできないコミュニティデザイナーは、残念ながら永遠にアシスタントのままだ。」

 ある本を読んでいたら、この語句に出会い、立ち止まった。

 「発明」とは科学的なものではなく、人の心に訴えかけるアイデアのことーーこう説明がついている。

 新明解国語辞典には「それまでだれも考えつかなかった機械や技術に関する新しいアイデアに基づて何かを作りだすこと」とある。

 おかしいね。

 最近の文章は、自分が知った「かぶり」で解釈してつかう語句がめだつ。

 つながる仕組み(コミュニティデザイン)も、新しいことではない。外国では多くの事例がある。参考書もたくさん出ている。ヒントはある。

 発明という大仰な語句ではなく、アイデアではいけないのだろうか。