むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

「国」を軸にしない自治体のあり方

 国っていうのが実に面倒なものになってきている一例が、ふるさと納税の新制度から泉佐野市を除外した問題である。除外は「違法で無効」として、高市早苗総務相を相手取り、取り消しを求める訴訟を大阪高裁に起こした、という。

 いいことだ。これからの時代は、国を軸にしていく思考形式と、自分たちの生きる世界をつくっていく思考形式が明確になっていく気がする。国を軸にしない共同体のあり方を示す試金石になりそうだ。

 国から自立した世界をどのような作るのか、決意と、誇りが求められる。高齢化、少子化、人口減少も身近に考えなければいけない作業なのに、国のレベルで問題化する。ろくなことはない。

 国から地方への補助金は、もらったから国のいうとうりにするのではなく、いかに上手に自分たちで組み立てなおすか、であろう。