むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

谷川さんと樹木さんが鳥取で対談予定

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「野の花通信」27号が来た。

 いつものことながら、しばし、「死」について考える。読んだら、すぐ忘れるけど。

 徳永医師が「あいさつ、大切だなと考えられる」と書く。

 長いのではし折る。最後で、こう結ぶ。「かける言葉に心がくっつく。人が毎日、家を出、家に帰る時のあいさつ。それがそっくり、死の時にも交わされる」。

 講演会がある。

 詩人の谷川俊太郎さんと、女優の樹木希林さんが「死ぬときぐらい好きにさせてよ」で対談(3月19日、鳥取)する。

 「野の花通信」が舞台になって、劇団民藝が2月4日から14日まで演じる。

 

ちいさなこと

 できない理由を探すから、不可能に思える。できる理由を探していけば、不可能を可能にする方法が必ず見えてくる。

 達成できないと思えてしまうのは、一つひとつの小さな目標を達成する速度が常識的だから。目標を達成するのにかける時間は、常識から計算してはいけない。

 常識などは忘れて、まず最終目標をいつまでに達成するかを決めてしまう。そこから逆算し、個々の小さな目標をクリアするのにかける時間を割り出す。

問題への模索

 「なぜ」「どうして」というあれこれの好奇心。

 問題は、そうした好奇心を母胎に、心の中からわいてくる。

 外から一方的に与えられるものだけが「問題」なのではない。

 「問題」は、それぞれの人間が”つくる”べきものなのである。テレビはなぜ見えるんだろう、と考えた子どもは、そのとき、見事にひとつの「問題」を自分でつくったのだ。

 自分で「問題」をつくり、かつ解くことーーそれこそが精神の自律性だ。

驚き。Yahooニュースの目配り

 Yahooニュースも、細かなところまで目配りするようになって、おどろいている。

 沖縄県宮古島市の大神島の自治会が、島の歴史や伝統文化などを記録した生活誌「ウプシ」を出版した、というのだ。

 県、市レベルの「自治体誌」を20年ほど編集しているわたしにとっては、ありていな表現だが、快挙といえる。平成の大合併いらい、自治体は、「県史」「市史」「町史」「村史」から「区史」さらに「町内会史」を続々と出版してきた。

 これからは、高齢化によって存続が危ぶまれている「集落」の「史」ではなく「生活誌」の出版が、急がれている。

 それも、聞き書きでの記録誌が求められている。

 大神島の世帯数は15、人口は約30人。島内外の人たちが島の将来を案じ、足かけ5年を費やして長老から聞き取り調査を行ったという。

 生活誌にはウヤガンの様子が詳細に記されているほか、神事の際に歌われるアーグ(神歌)の「うふぷなかの歌」が初めて活字で記されている、とある。

まなぶ力

 不満からは何も生まれない。不満たっぷりある状態では、「気づく」ことができない。

 むしろ苦しいことがあるなら、それをどうすれば楽しめるようになる。

 学ぶことを決意したひとは勁い。

さりげない持続

 コンディションが悪いと、どこかが狂っていて、すぐに落ちてくる球しか投げられない。

 あるいは、無意識のうちに山なりで投げることをやめてしまい、真っ直ぐに普通に投げる。

 感覚が冴えていないのである。

 距離感が悪い、といってもいい。

 山なりに軽く投げて相手に届かせるためには、正しい距離感が必要だ。