むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

傷つく覚悟

ひとが何かに深く入り込むということは、同時にそれだけ傷つくリスクを抱えるということになる。 なぜなら、ひとは深く入り込むほど、失った時に喪失感を抱えて傷ついてしまうからである。

もうそろそろ

「こうあらねばならない」という気持ちが、ひとを苦しめる。「ひとはもっと溌剌としてなきゃいけない」 そんなの、いったい誰が決めたの? 「夢中になれるものを、何か見つけなきゃ」。 そんなものなくたって、ボケーッとしてる無為な時間が好きなら、それでい…

2%の貯め

信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく。 素直が大切だから。 ひとを見るには、表から見るのもおかしいし、裏からだけ見てとやかくいうのも変だ。 裏から見たとこもふくめ、表にある長所も認めて、お互いのばすために2%ぐらい…

つながりの結びなおし

ひとのつながりによってこそ、私たちは情報を的確に受け取ることができる。そして今私たちは、モノの消費よりもひととのつながりを求めている。 でも、つながりに亀裂が起きている。 自我ばかりで、誠意がない。 結び直しがいる。

まちがわないでください

「言えば直すだろう」というのは、残念ながら伝える側の思い込みに過ぎない。相手に何かを伝え、行動を変えさせるためには、常日頃から、「その人を大切に思っていること」「尊敬していること」を伝え、信頼を築くためのコミュニケーションをしていなければ…

ひとつの不思議

あるのが当たり前と思っていたら、その価値を見失う。 きちんと言葉に出して言わないと誤解を招くからである。 心の引き出しにしまっておく大切なものは、ひとつだけでいい。

たしかな出会い

相手に「会ってみたい」と思わせるには、自分の存在を証明するのが一番だ。 自分の存在を証明するのは、会社名や肩書ではない。自分自身の強みである。 強みさえあれば、ひとを引きつけられる。どんな世界のひとにも会える。 無名のビジネスマンでも、地味な…

おもしろくするヒト

まったく合わない人や、親しくつきあいたいとは思わない相手にまで、好かれようと努力することをしなくなった。 今は、自分が好きなひとに好かれていればいいと思う。 違うと思うことに付き合っていると、本当が見えなくなってくる。 捨てるものと拾うものが…

飴玉

こころを強くするのは、自信である。どうやって自信をつかむか。 史記に「先発制人(先んずれば人を制し)、后発制干人(遅れれば制せられる)」という言葉がある。 日本にも「先手必勝。先んずれば人を制す」という言葉がある。実はこの言葉、その前に「十…

野心ってくだらないことだとおもう

ゆっくり観察する。取るに足らないことも含めて。 一日のなかでどれくらい自分を批判しているか。 もっとやせなきゃとか、自分の見てくれや容姿について、あれこれ思う。 財力、才能、個性、生活態度、しゃべり方など、無意識に自省している。 現実をそのま…

おもねないで知り合いたい

これは何ですかーーという質問は形としては事実を尋ねる質問なのだが、この場合は現実には「あなたはこれが何だと思いますか」と相手の考えを尋ねることになってしまう。 聞く側と答える側に、上下関係や利害関係が存在する場合、下に位置する者は、どうして…

まだ何もしらない

毎日静かに過ごせる時間を確保すると、自分の心の声に耳を傾けやすくなる。 そうなると、自分の中の資質が花開くのを、落ち着いて待つことができる。

ふしぎやな

悪は必要である。悪が存在しなかったら、善もまた存在しないであろうか。 悪は善であることの唯一の理由であろうか。 危険から遠い所では勇気が何であろうか。苦痛なくして憐れみが何であろうか。悪徳なくして徳を、憎悪なくして愛を、醜なくして美を考える…

回り灯籠

ニセモノで空虚な自分と、その環境を作ること、嘘によって世界、自己をかためるという二種類の「真実」とつかいうことで、物書きが生まれる。 エクリチュール、ものを書くことのスタイルは単なる様式でも文体でもなく、「二度目の誕生」というこの戯れを何度…

オールふわふわ玉

できると思う心のどこかに、無理かもしれないと思う心があると、次から次に無理が出てくる。 負けるかもしれないと思う心があると、そこで負ける。 もうダメかなと思う心があると、そこからダメになる。 失敗しそうだなと思う心があると、確かに失敗する。 …

されど紙。

としがあけて、6日ともなれば、どこもフル営業だ。5日からぼつぼつと動きだした。新しい後輩に会うと、必ず聞かれるのが、「ラインを交換させてください」だ。へー、そうやってコミュニケーションをとるのか、と感心する。 まだガラケイの身。スマホとやら…

或る阿呆の独白

忘れないようにしようと、ひとつひとつの物や、景色やに触れて思う。 別の場所で、違う姿で、違うかたちで、違ういのちのありようで出会ったときに、思いだせるように、忘れないようにしよう。 愛した人たち、愛したものたち、どうか忘れませんように。 忘れ…

しかたがないを編む

理不尽なひとと触れ合うことは自然と触れ合うようなものである。大自然と触れ合えば、「しょうがない」という心持ちや「仕方がないこと」という心持ちがうまれる。 「この人ありきで物事を進めるためにはどうすればいいのか」といろいろなことを考え、工夫し…

頭脳<感受性

モノを考えるのは、すべて頭脳であるとされるのは極端な迷信かもしれない。むしろ感受性であることのほうが、割合としては大きいであろう。 ひとによっては感受性が日常知能の代用をし、そのほうが、頭脳で物事をとらえるより誤りが少ないということがありう…

あにさんの気品

あの「笑点」の中で、一番頭のいいのは兄(あに)さん(林家木久扇)ですね。 間って格好よく見せようとする人はダメ。馬鹿なふりしている人が一番頭いいですね。 兄(あに)さんは世の中の流れも、すべて計算していますね。

聴く、待つことを問う

いまの社会の評価制度においては、人の話を聴くこと、人の気づきを待つことは、能力として評価されない。 しかし本来、「聴く」ことも「待つ」ことも、広義のホスピタリティ(人をもてなすこと)の中核をなす大切な営みであるはずだ。それは一言でいえば、(…

ふと気をゆるめると

成功体験がひとを成長させることは、たしかにある。ただ、売り込みが目立つひとを見ていると、小さな成功体験が逆に足かせになっている。 自分を売り込むことが得意で、その姿勢を当初、先輩たちに褒められて張り切っている。何か小さな成果でも上げようもの…

立つ

背筋を真っ直ぐにして、立っていたい。 うなだれて歩いていると、自分が惨めになる。誇りも何も捨ててしまって、悪い方に悪い方にばかり考えていると、自分も嫌になる。

こころのドア

逃げることは悪いことではない。前に進めなくて立ち止まるくらいなら、全力で後ろ向きに走ればいい。尻尾を巻いて逃げてしまえばいい。 どんな道にも行き止まりはある。 道の行き止まりに立っていることに気づかずに、前に進めないともがき続けるくらいなら…