むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

回り灯籠

 ニセモノで空虚な自分と、その環境を作ること、嘘によって世界、自己をかためるという二種類の「真実」とつかいうことで、物書きが生まれる。

 エクリチュール、ものを書くことのスタイルは単なる様式でも文体でもなく、「二度目の誕生」というこの戯れを何度でも生きなおす試みにほかならない。