むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

「決めきれない」

 「侍ジャパンが上回っているのがプロとしての経験値と地の利だとすれば、米国が勝っていたのは相手の情報量だろう。」

 中日スポーツの評である。僅差で負けたアメリカ戦。わが国の団体球技が国際試合をする時、おおかたの「JAPAN]がおちいる共通点が露呈した。

 新聞記者のころ団体球技を担当していた。当時から変わっていないな、というのが感想だ。中盤まではせり合うが、土壇場で「決めきれない」のだ。男女バレー、バスケもそうだ。バレーの場合は、セッターという厄介なポジションがあるので、なおさら難しい。その要因は、かならずといってほど、ブレーキになる選手がいることだ。「日替わりヒーロー」が出ればいいが、国際大会クラスでは不可能である。

 「信は万物のもとを成す」。