二年周期で、養老孟司先生の本がよみたくなる。「脳化社会とグローバリズム」について、あさっている。
養老先生といえば、「ソメイヨシノが嫌い」でひとしきり話題になった時があった。花のことが「グローバリズム」や「移民」にもかかわっている。ソメイヨシノは、クローンによって作られたタネ。同じ時期にいっせいに咲く。一本の樹木から増殖したクローンのサクラを列島みんなで愛でる。
不気味な世界だと、養老先生はいう。つねづね、ぼくもかんじていた。そのサクラのしたで、興じる。われわれの世界が「いかに意識ばかりが肥大したいびつなものであるか」を象徴している。
ぼくの備忘録として書きとめていきます。