「ないものねだり」ではなく、「あるもの探し」の「地元学」がある。
地元学の推進者の一人、結城登美雄さんは次のように述べる。
「地域とはさまざまな思いや考え方、そして多様な生き方と喜怒哀楽を抱える人々の集まりである。しかし、誰もが心のどこかでわが暮らし、わが地域を良くしたいと思っているのに、その思いや考えを出し合う場がほとんど失われてしまっているのも地域の現実である。
地元学とは、そうした異なる人々の、それぞれの思いや考えを持ち寄る場をつくることを第一のテーマとする。
理念の正当性を主張し、押し付けるのではなく、たとえわずらわしくとも、ぐずぐずとさまざまな人々と考え方に付き合うのである。暮らしの現場はいっきに変わることはない。ぐずぐずと変わっていくのである」
ゆるやかなつながり、のことなんだろう。
ひととの付き合いにも活用できそうだ。